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おせちの関西・関東の違いを解説!中身や味付けを比較

おせち 関西 関東 違い 食品・グルメ
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お正月といえば「おせち料理」。

でも、関西と関東では味付けや中身がけっこう違うって知っていましたか?^^

・関西と関東のおせち、どこが違うの?
・味の違いは?具材も変わるの?
・どっちを選べばいいの?

そんな疑問を持つ人も多いはずです。

おせちは地域の食文化が色濃く反映される料理なので、違いを知ることで、それぞれの魅力をもっと楽しめます。

この記事では、関西と関東のおせちの違いを「味付け・中身・文化の背景」からわかりやすく解説します。

  • 関西と関東のおせちの味付けや具材の主な違い
  • おせちの地域の違い
  • 魚料理や詰め方に表れる文化の違い
  • 関西風・関東風のおせちを選ぶ時のポイント

おせちの関西・関東の違いが一目でわかる

おせち 関西 関東 違い

  • 関西と関東のおせちの違い簡単まとめ表
  • 関西のおせちの中身や特徴を解説
  • 関東のおせちの中身や特徴とは
  • おせち 地域の違いはどこにある?
  • 味付けの基本、醤油と出汁の違い

関西と関東のおせちの違い簡単まとめ表

比較項目 関東のおせち 関西のおせち 特徴ポイント
味付け 濃口しょうゆでしっかり味付け。塩気強めで保存性重視。 出汁を効かせた薄味。素材の旨みを活かす。 関東=キリッと濃い味/関西=やさしい上品な味
中身・具材 田作り・伊達巻・昆布巻き・数の子など定番中心 紅白なます・棒鱈・鰤の照り焼きなど魚料理多め 関西は「鰤」、関東は「鯛」を祝い魚に使用
見た目・盛り付け 段重ねで整然とした詰め方 彩り重視でゆったり盛り付ける 関東=格式重視/関西=華やかさ重視
文化・背景 武家文化の影響。礼儀や形式を重んじる。 商人文化の影響。見た目や味のバランスを重視。 地域性と食文化の違いが表れている

関西のおせちの中身や特徴を解説

ここまでの情報をまとめると、関西のおせちの最大の特徴は「薄口醤油と出汁を活かした上品な味付け」と言えます。

✱関西のおせちの特徴

  • 味付け:薄口醤油と出汁が基本。素材の味と色を活かす。
  • 祝い肴:「黒豆」「数の子」「たたきごぼう」。
  • 魚料理:出世魚である「鰤(ぶり)」が好まれる。
  • その他:京都では「棒鱈(ぼうだら)」、大阪では「にらみ鯛」と呼ばれる鯛の塩焼きを縁起物として用意する風習も残っています。

全体的に、京料理に代表されるような、見た目の美しさや繊細な味わいを重視する食文化が反映されています。

関東のおせちの中身や特徴とは

対照的に、関東のおせちは「濃口醤油と砂糖による、甘辛く濃厚な味付け」が特徴です。

✱関東のおせちの特徴

  • 味付け:濃口醤油と砂糖が基本。甘みが強く、はっきりとした味。
  • 祝い肴:「黒豆」「数の子」「田作り(ごまめ)」。
  • 魚料理:「新巻鮭(あらまきざけ)」が使われることが多い。
  • その他:「伊達巻」や「栗きんとん」といった甘い具材が好まれ、関西のものより甘みが強く作られる傾向があります。

江戸の食文化を背景に、しっかりとした味付けで保存性を高めつつ、満足感のある料理が好まれてきた歴史がうかがえます。

おせち 地域の違いはどこにある?

おせち 地域の違い

おせち料理は、日本全国で食べられる伝統的なお正月の料理ですが、その内容は地域によって異なります。特に「関西」と「関東」では、はっきりとした違いが見られます。

主な違いのポイントは、「味付け」「祝い肴三種」「魚料理」「詰め方」の4つです。味付けは、関西が薄口醤油と出汁を基本にするのに対し、関東は濃口醤油と砂糖でしっかりとした味付けを好みます。この違いが、おせち全体の構成にも影響を与えています。

✱おせちの主な地域差(関西 vs 関東)

  • 味付け:関西(上品な薄味) vs 関東(濃厚な甘辛味)
  • 祝い肴三種:関西(たたきごぼう) vs 関東(田作り)
  • 魚料理:関西(鰤) vs 関東(鮭)
  • 詰め方:関西(重盛) vs 関東(重詰)

これらの違いは、歴史的な背景や食文化の違いから生まれたものであり、どちらが良いというわけではありません。それぞれの地域の特色を知ることで、おせち料理の奥深さをより一層楽しむことができます。

味付けの基本、醤油と出汁の違い

関西と関東のおせちにおける最も根本的な違いは、味付けのベースとなる調味料にあります。これはおせち料理に限らず、うどんやおでんなど、多くの料理に共通する特徴です。

関西では、素材の色や風味を活かす「薄口醤油」と、昆布や鰹節の「出汁」をたっぷりと使います。そのため、全体的に上品で繊細な味わいに仕上がります。

一方、関東では「濃口醤油」と「砂糖」をしっかりと使い、甘辛く濃厚な味付けが中心です。これは、江戸時代に濃口醤油が普及した歴史的背景や、保存性を高めるという目的もあったと言われています。

項目 関西風 関東風
基本調味料 薄口醤油、出汁 濃口醤油、砂糖
味わいの特徴 素材の味を活かす、上品、繊細 甘辛い、濃厚、はっきりした味
色の仕上がり 素材の色が残りやすい(淡い) 醤油の色がしっかり付く(濃い)

具材で見るおせちの関西・関東の違い

  • 好まれる具材の傾向とは
  • 祝い肴三種 関西はたたきごぼう
  • 関東の祝い肴三種は田作り
  • 黒豆の煮方にも地域差が
  • 魚料理の違い:西の鰤、東の鮭
  • お重の詰め方:重盛と重詰
  • お雑煮の文化的な違い
  • おせちを選ぶ時のポイント
  • おせちの関西・関東の違いを知ろう

好まれる具材の傾向とは

おせち 好まれる具材の傾向

味付けの基本が異なるため、好まれる具材の傾向にも違いが見られます。

関東のおせちでは、濃口醤油と砂糖を使ったはっきりとした甘い味付けが好まれる傾向にあります。

代表的なものが「伊達巻」や「栗きんとん」です。

関西のものと比較して、より甘みが強く仕上げられることが多いようです。

対照的に関西では、出汁と薄口醤油で素材の味を活かした具材が中心となります。

「くわいの煮物」や「海老の煮物」など、出汁の風味をじっくりと含ませた煮物が好まれます。

甘い料理が少ないわけではありませんが、全体のバランスとして甘さ控えめな傾向があります。

ご家庭の栗きんとんが、非常にはっきりとした甘さであれば、それは関東風の味付けに近いのかもしれませんね。^^

祝い肴三種 関西はたたきごぼう

おせち料理の中で最も基本とされるのが「祝い肴三種(いわいざかなさんしゅ)」です。

これは、お正月のお祝いの席で出される酒の肴のことで、おせちには欠かせない3品目です。

この三種のうち、「黒豆」と「数の子」は関西・関東で共通しています。

しかし、残りの1品が異なります。

関西の祝い肴三種は、「黒豆」「数の子」「たたきごぼう」です。

たたきごぼうは、ごぼうを柔らかく煮た後、すりこぎなどで叩いて身を開き、酢やごまで和えた料理です。

ごぼうが地中深くにしっかりと根を張る様子から、「一家安泰」や「家業が土地に根付く」といった繁栄の願いが込められています。

また、叩いて開くことから「開運」の縁起物ともされています。

関東の祝い肴三種は田作り

一方、関東の祝い肴三種は、「黒豆」「数の子」「田作り(たづくり)」です。

田作りは、カタクチイワシの稚魚を干して、醤油、みりん、砂糖などで甘辛く炒り煮にした料理です。

その昔、カタクチイワシを田んぼの肥料として使ったところ、米が豊作になった(五万俵もの米が獲れた)という逸話に由来しています。

このことから、田作りは「五穀豊穣」を願う縁起物として、関東のおせちには欠かせない一品となりました。

「ごまめ」とも呼ばれます。

田作りは、関西の一部地域などでは「ごまめ(五万米)」と呼ばれることもあります。

これは前述の通り「五万俵の米」が獲れたことに由来する呼び名です。

黒豆の煮方にも地域差が

祝い肴三種に共通して含まれる「黒豆」ですが、実はその煮方(仕上がり)にも地域による好みが出ます。

関東では、「シワが寄るまで(年をとるまで)丈夫に働けるように」という長寿の願いを込め、あえて豆の表面にシワを寄せてふっくらと煮上げる方法が好まれることがあります。

一方、関西では美しさが重視される傾向があり、シワが寄らないように「不老長寿」を願い、表面をツヤツヤと黒光りするように、ふっくらと柔らかく煮上げることが多いようです。

どちらも「まめに(健康に・丈夫に)暮らせるように」という根本的な願いは共通しています。

魚料理の違い:西の鰤、東の鮭

おせち料理に含まれる魚料理にも、明確な東西の違いがあります。

これは「年取り魚」と呼ばれる、大晦日から新年にかけて食べる縁起物の魚の文化が関係しています。

西日本(関西)では、成長するにつれて名前が変わる「鰤(ぶり)」が出世魚として縁起が良いとされ、おせちの焼き物や年取り魚として定番です。

一方、東日本(関東)では、サケ文化圏の象徴として「新巻鮭」が古くから年末の贈答品としても重宝され、おせちの具材としても用いられてきました。

「西の鰤、東の鮭」と覚えておくと分かりやすいですね。

ご自身の出身地の食卓を思い浮かべてみるのも面白いかもしれません。

お重の詰め方:重盛と重詰

お重への詰め方に対する考え方にも、関西と関東で特徴的な違いが見られます。

関西では「重盛(じゅうもり)」と呼ばれ、料理と料理の間にあえて隙間を作ったり、葉(裏白など)を敷いたりして、美しく立体的に盛り付ける方法が好まれます。

これは、見た目の華やかさや盛り付けの美意識を大切にする文化の表れです。

それに対し、関東では「重詰(じゅうづめ)」と呼ばれ、料理が動かないように隙間なく、ぎっしりと詰めるのが伝統的とされます。

これは、武家文化の影響で、重箱を持ち運ぶ際に中身が崩れないようにという実用的な側面から発展したとも言われています。

お雑煮の文化的な違い

お雑煮の文化的な違い

おせち料理そのものではありませんが、お正月に欠かせない「お雑煮」にも、関西と関東で顕著な違いがあります。

最も大きな違いは「お餅の形」と「汁の味付け」です。

関西では、円満を意味する「丸餅」を、焼かずに「煮て」加えるのが一般的です。汁は京都を中心とする「白味噌仕立て」が主流です。

関東では、手軽に切り分けられる「角餅」を「焼いて」から汁に入れることが多いです。汁は武家社会の風習から「醤油仕立て(すまし汁)」が基本となっています。

項目 関西風 関東風
お餅の形 丸餅(円満を願う) 角餅(切り分けやすい)
お餅の調理 煮る 焼く
汁の味付け 白味噌仕立て 醤油仕立て(すまし汁)

おせちを選ぶときのポイント

関西 関東 おせちを選ぶときのポイント

関西と関東で味や見た目に違いがあるおせち。

どちらも魅力的ですが、選び方を少し工夫するだけで、より自分や家族に合ったおせちを楽しめます♪

ここでは、関西風・関東風を選ぶときのコツと、両方の良さを取り入れる方法をご紹介します。

関西風・関東風を選ぶコツ

おせちは「味の好み」や「家族の出身地」に合わせて選ぶのがおすすめです。

  • あっさり出汁系が好き → 関西風
    上品でやさしい味わい。見た目も華やかで、彩り重視。
  • しっかり味が好き → 関東風
    濃いめでご飯が進む味付け。伝統的で格式を感じる仕上がり。

また、関西風おせちは「京都風」「大阪風」などの地域色もあり、料亭監修のものが多い傾向です。

関東風は老舗の味や江戸前の味付けが魅力。どちらも楽天市場などで豊富に選べます。

おせちの関西・関東の違いを知ろう

この記事では、おせち料理における関西と関東の様々な違いについて解説しました。

最後に、記事の要点をリストで振り返ります。

  • おせちの地域差は味付け、具材、詰め方など多岐にわたる
  • 関西の味付けは薄口醤油と出汁が基本で上品な味わい
  • 関東の味付けは濃口醤油と砂糖が基本で濃厚な甘辛味
  • 祝い肴三種は関西では「たたきごぼう」が入る
  • たたきごぼうは一家安泰や開運を願う縁起物
  • 祝い肴三種は関東では「田作り(ごまめ)」が入る
  • 田作りは五穀豊穣を願う縁起物
  • 共通する黒豆も関西は「シワなし(美しさ)」、関東は「シワあり(長寿)」と煮方に違いが見られる
  • 関西では鰤(出世魚)が魚料理の定番
  • 関東では新巻鮭が魚料理の定番
  • 関西の詰め方は「重盛」と呼ばれ美しく盛り付ける
  • 関東の詰め方は「重詰」と呼ばれ隙間なく詰める
  • お雑煮も関西は「丸餅・煮る・白味噌」
  • お雑煮も関東は「角餅・焼く・醤油」という違いがある
  • これらの違いは地域の歴史や食文化に基づいている
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