2021年に登場した新500円玉。パッと見はちょっとキラキラしていてカッコイイけど、旧500円玉と何がどう違うの?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。実は、見た目だけでなく中身も進化しているんです。
素材の違い、偽造防止技術、そして使い勝手まで、かなり多くのポイントがアップデートされています。さらに、両替機や自動販売機など、身近な場面での対応状況や、今後どう変わっていくのかまで気になるところですよね。
結論を一言で言えば、新500円玉は「見た目は似ているけれど、まったく別物の高性能硬貨」。
セキュリティも信頼性も格段に向上し、これからの日本のキャッシュ文化を支えるキープレイヤーになること間違いなしです。

それでは、さらに詳しく説明していきますね!
500円玉の歴史と変遷を知ろう
昭和から令和へ:500円玉の歩み
500円玉が日本で初めて発行されたのは1982年(昭和57年)のことでした。それまでは500円札が使われていましたが、自動販売機や両替機での使いやすさ、耐久性の問題から、硬貨としての500円が導入されたのです。最初の500円硬貨はニッケル黄銅という素材でできており、独特の金色が特徴でした。
その後、2000年には偽造防止対策として、素材やデザインを変更した新たな500円硬貨が登場しました。これは「二代目」ともいえる存在で、表面には桐、裏面には竹と橘の模様が刻まれています。
2021年にはさらに進化した「三代目」500円玉が発行されました。色合いも二色構造になり、見た目でも明らかな違いがあるようになりました。
初代500円硬貨は何が特別だったのか?
1982年に登場した初代500円硬貨には、いくつかの特徴があります。まず素材は「ニッケル黄銅」と呼ばれる合金で、独特の黄味がかった光沢がありました。また、重さは7.2g、直径は26.5mmと、現在の硬貨と大きさ自体は変わりませんが、触ったときの感覚が微妙に違うという人も多いです。
発行当初は話題性もあり、コレクションとして保管する人も多くいました。現代でも美品の初代500円玉にはプレミアがつくこともあります。
2000年のニッケル黄銅製とは?
2000年に登場した二代目500円硬貨は、偽造防止の強化を目的として設計されました。見た目には初代とほぼ同じですが、縁には「斜めギザ」加工が施されました。また、微細な点の配置や文字の形状に秘密があり、コピー防止の技術が隠されています。
2021年の新500円硬貨の登場
2021年には三代目となる500円玉が登場しました。最大の特徴は「バイカラークラッド」と呼ばれる二層構造です。中心部は白っぽい金属、外側は金色で、色の違いが見た目に明らかです。
さらに「異形斜めギザ」や「微細文字」「潜像加工」といった高度な偽造防止技術が導入され、日本の技術力の高さが伺えます。
それぞれの発行目的と背景
初代は耐久性と利便性、二代目は偽造防止、三代目は高度なセキュリティ対策というように、発行にはそれぞれ明確な目的がありました。

社会の変化に対応しつつ、技術の進化が反映されているのが500円玉の特徴です♪
新旧500円玉のデザインの違いとは?
表面の肖像や模様の違い
500円玉の表面には桐の模様が描かれています。
時代ごとにこのデザインも微妙に進化しており、2021年版では光の当たり方によって陰影が変わるなど、彫刻技術の精度が向上しています。
側面の加工:ギザギザに注目
発行年 | 側面の加工方法 | 特徴 |
---|---|---|
1982年 | 通常の縦ギザ | 一般的なギザギザ |
2000年 | 斜めギザ | 偽造困難な斜めの切込み |
2021年 | 異形斜めギザ+部分平滑 | 触っても違いがわかる加工 |
触ってわかる!?ユニバーサルデザインの導入
- 異形斜めギザで触感識別が可能に
- バイカラー構造で視覚的にも識別性向上
- 浮き彫り模様による触覚サポート
微細な文字と模様の技術的進化
肉眼では確認できないレベルの「微細文字」や、「潜像加工」により角度によって模様が浮かび上がる仕様が導入されています。
見る角度によって文字が見え隠れする「潜像」という技術がすごいです。
上から見た時には、「JAPAN」の文字、下から見た時は、「500YEN」の文字が現れます。

これにより、非常に高い偽造防止性能が実現されています。
「JAPAN」の刻印はいつから?
「JAPAN」という文字は2000年の硬貨から採用されました。
それ以前は「日本国」と漢字のみでの表記でしたが、外国人利用者の増加や国際的流通の観点から、英語表記の導入が始まりました。
新旧500円玉の素材・重さ・色の違い
素材の変化:ニッケル黄銅からバイカラークラッドへ
発行年 | 素材 | 構造 |
---|---|---|
1982年 | ニッケル黄銅 | 単一合金 |
2000年 | ニッケル黄銅(改良) | 単一合金 |
2021年 | バイカラークラッド | 2層構造 |
色合いの違いと見た目の印象
2021年の硬貨は中心部が銀色、外周が金色というツートンカラーで、視覚的にもはっきり識別できます。
旧硬貨は全体が黄味がかった色合いで統一されています。
重量・直径の違いはあるの?
発行年 | 直径 | 重さ |
---|---|---|
1982年 | 26.5mm | 7.2g |
2000年 | 26.5mm | 7.0g |
2021年 | 26.5mm | 7.1g |
偽造防止対策としての素材の工夫
- バイカラークラッド構造
- マイクロレター(微細文字)
- 潜像加工(角度で変わる文字)
- 異形斜めギザ
使用感や耐久性に違いはあるのか?
新500円玉はさらっとした手触りで、汚れにくい印象を持たれることが多いです。
旧硬貨はやや重たく感じることもありますが、いずれも耐久性には大きな差はありません。
新旧500円玉の見分け方
さて、新旧の500円玉の違いは分かったものの、サイズも重さもほとんど同じなので、パッと見では分かりにくいかもしれません。

でも、ちょっとしたポイントを押さえれば、誰でも簡単に見分けることができます。
見分け方のチェックポイント
- 色の違い:新500円玉は「バイカラー(金と銀)」、旧硬貨は単色
- 縁のギザギザ:新硬貨は斜めギザ+ランダム形状、旧硬貨は均一なギザ
- 数字のデザイン:「500」の数字がより立体的で光の角度で変化する
- 表面に微細文字あり:「JAPAN」などの微細文字が見える
一度慣れてしまえば、財布の中でも一目で「これは新しいやつ!」と見分けられるようになりますよ♪

小学生や高齢者でもわかるように視覚と触覚で識別できる工夫がされているのも嬉しいポイントですね。
知っておきたい!ATMや自動販売機の対応状況
旧硬貨はまだ使えるの?
旧500円玉(1982年・2000年発行)は現在も法定通貨として有効で、問題なく使用できます。
ただし、古い自動販売機や券売機では読み取りにくい場合があるため、注意が必要です。
銀行や郵便局では通常通り取り扱われています。
新500円玉が使えない場所はある?
2021年の新500円玉は、発行当初、一部の自販機や両替機で使用できない事例が見られました。
これは機器側の認識システムがアップデートされていなかったことが原因ですが、現在は大手メーカーを中心に対応が進んでいます。
自販機・券売機の対応状況
機種タイプ | 新500円玉対応状況 | 対応の目安年 |
---|---|---|
大手飲料自販機 | 〇(対応済) | 2022年~ |
駅の券売機 | 〇(対応済) | 2022年~ |
小規模自販機 | △(一部未対応) | 更新未定 |
古い両替機・釣銭機 | △(要注意) | 未更新の場合あり |
金融機関での両替と注意点
すべての500円玉は銀行やゆうちょ銀行で両替可能です。ただし最近では硬貨の取扱いに手数料がかかるケースもあるため、事前確認をおすすめします。
- 窓口両替(手数料発生の可能性あり)
- ATM預け入れ → 新硬貨で引き出し可能
- 両替機の使用(設置店舗に限る)
新旧の使い分けで起こるトラブル例
- 旧500円玉が自販機で使えなかった
- 新500円玉が釣銭機で詰まった
- 新硬貨を偽造と勘違いされた
- 会計でエラーが出て精算できなかった
こうしたトラブルを防ぐには、対応済みの機器を使うか、旧硬貨を銀行で交換しておくと安心です。
コレクター必見!500円玉の価値と買取事情
プレミアがつく500円玉とは?
- 昭和57年(1982年)初年度発行の未使用品
- 発行枚数が少ない年号(例:平成元年)
- 美品や未流通状態
- エラー硬貨(ズレ・打ち損じ)
例:昭和62年発行の未使用500円玉がオークションで1,000円以上で取引されることもあります。
記念硬貨やミスプリントの価値
500円玉には地方自治法記念などの特別発行バージョンもあり、コレクター人気があります。エラー硬貨の例としては:
- 打刻ズレ
- 刻印ミス
- 素材異常
これらは状態次第で数千円以上の価値がつくこともあります。
新500円玉も将来的に価値が出る?
新500円玉も、保存状態が良く、エラーや初期ロットであれば将来的にプレミアがつく可能性があります。特に以下のように保管すると良いでしょう。
- コインホルダーに入れて密封
- 直射日光・湿気を避ける
- 手袋を使い素手で触らない
買取店での査定ポイント
査定項目 | 詳細内容 |
---|---|
年号 | 発行年によって希少価値が変動 |
状態 | 未使用・光沢が強いほど高価 |
稀少性 | 発行枚数やエラーの有無 |
保管状態 | 変色・傷などがあると減額 |
記念品か | 通常硬貨と記念硬貨で価値が異なる |
売る前に知っておきたい注意点
- 事前にネットで相場を確認
- 信頼できる専門店を選ぶ
- まとめ売りで査定アップの可能性
- 宅配買取の送料やキャンセル規定に注意
まとめ|新旧500円玉の違いを知れば、もっと安心して使える!
新500円玉と旧500円玉には、実はさまざまな違いがありました。
見た目の変化だけではなく、日常生活や安全性にも大きく関わる進化が詰まっています♪
理由・具体例まとめ
- 見た目の違いが明確に
→ バイカラー構造により色の違う金属を組み合わせ、視認性アップ - 偽造防止技術が大幅に向上
→ 微細文字・潜像・異形ギザなど、肉眼でも確認しやすい工夫が充実 - 重さやサイズは変わらず安心
→ 従来の自販機・ATMでも対応しやすい設計を維持 - 自販機・両替機もほぼ対応完了
→ 現在では多くの場面で新500円玉が使えるようになっている - 旧500円玉も引き続き有効
→ すぐに使えなくなることはなく、安心して使い続けられる - 今後の進化にも注目
→ 偽造対策やデザイン刷新、観光需要に合わせた展開にも期待
新旧硬貨の違いを知ることで、日常のちょっとした不安が解消され、「知っててよかった!」と思える場面がきっとあるはずです。

これからも、500円硬貨の小さな変化の中に、大きな意味が込められていることを楽しんでいきましょうね!